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原子力の「歴史」を知ることが出来る本

原子力が生まれ、過去にどんな事が起きたか知ることが出来る本です。
戦争に利用され、原子力としてエネルギー利用され、過去に起きた悲惨な事故を知ることが出来る一冊です。
2012年5月が初版の本なので近年の原子力事情については書かれていないのですが、これだけまとめてある本はあまり無いのでオススメです。

タイトル:池上彰の講義の時間 高校生からわかる原子力
著者:池上彰

どんな事が書かれているのか。

戦争

マンハッタン計画で「ロバート・オッペンハイマー」指揮の元、原爆が産まれ、広島・長崎に原爆が落とされ、一面焼け野原になってしまった悲惨な戦争について詳しく書いてあります。

そして、この大きな力を求め、各国が原爆を持つのですが、
一方が攻撃すれば、攻撃された方も攻撃するので両方全滅してしまうという事になり、
「核抑止力」について触れています。

また、これは常に爆弾が飛んで来るかもしれないという恐怖の元生活することであり、
それを「ダモクレスの剣の下で生活しているようだ。」と例えているのが印象的でした。

条約

核保有国が中心に条約を作り、核を減らしていこうという表向きの動きはあるのですが、
核を無くした瞬間他国に攻撃されるのではないかということで、議論が難航するということが書かれています。

平和利用

原子力をエネルギー利用しようという動きになります。
日本は被爆国ですが、平和利用のアピールにより、日本でも原発を導入する歴史が書いてあります。

事故

事故についても取り上げています。

「第五福竜丸」の事件や、「原子力船むつ」の事件。
その他海外の「チェルノブイリ」などの説明も載っています。

核廃絶

オバマ大統領が「ノーベル平和賞」を受賞したことにも触れています。
しかし、世界から核を減らしていこうという中、北朝鮮の核実験も取り上げています。
今後、原子力とどう向き合っていくべきなのか不安になる内容です。

感想

読み応えのある本でした。
各国が核を持ちたい理由、無くしたい理由それぞれの思いがあって今があるのだと思いました。

アインシュタインは原爆作成中止のお願いの手紙を出していたという事がこの本には書いてあります。

確かに。そもそも、原子力がなければ・・・
と思いますが、過去のこと。
今後どうなっていくのか、不安な時代です。
ニュースを見る上で読んでおいて良かった本だと思いました。

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