ほんよみ

若者の消費行動を読み解いたスゴい本

タイトル:若者はなぜモノを買わないのか「シュミレーション消費」という落とし穴
著者:堀 好伸

私自身20代ですが、この本のを読み進めていくと内容がグサグサ当たっている事に驚きました。

多くの本が20代のマーケティングで嘘っぽい事を書いてあるので、読みながらイライラする事があるのですが、
この本は「そうそう!その思考。」と思いました。

本の冒頭には著者が「インサイトマーケティングリサーチ」を行っていると書かれており、読み進めていくうちに確かに自分の気づかないところまで書かれてあるような気がしました。

車に乗らない
表紙にも書いてあるように

【「車」ではなく、「車に乗ってる僕」を売れ】
というキーワードがなかなか核心を突いていて、この本の全てを表しているような気がします。

「僕」という漢字を使う辺りもからも調査したように感じました。

酔う意味
何より本の中で驚いたのが「酔う意味が分かりません」という言葉です。

この言葉、私もかなり使っていて「酔わなくても楽しい」と言っていました。
ただ、次第に年上の方に飲みに連れてってもらううちに、口に出していけない言葉だな。
と思うようになり、口に出してはいないけど、思っている言葉です。

この本にはその心理がまとめられていて、びっくりしました。
と言うより、この考え方は今の若者全体だったのか!という驚きです。

感想・まとめ

若者が企業から離れているのではなく、
企業が若者から離れていて、
そんな若者たちから離れた企業に対して若者は興味がない。

そんな、若者にとって当たり前の事を、この本は丁寧に読み解いていると感じました。