ほんよみ

お金が分からない大人が読むべき!池上彰の高校生向け資本論

【池上彰の講義の時間 高校生からわかる「資本論」】

表紙の絵で「グサッ」っときた人は必ず読むべき本です。

表示の絵には、金持ちそうなオジサンのスプーンの先がベルトコンベアーと労働者っぽい人が描かれています。

・決められた時間働く。
・給料をもらう
・残業する
・仕事して疲れてるのに裕福になれない。

こんな世の中が不思議で、そもそも「お金って何だよ」と思っている人が読むべき本です。

「資本論」について知識がないまま大人になった私ですが、
この絵を見た瞬間「これは!」と思い、一気に読んでしまいました。

2009年に出版された本なので派遣切りなど、少し昔の大問題(今でも問題ですけど)なども交えて書かれてあり、
とてもわかりやすい本でした。

「高校生から分かる資本論」というタイトルであるように、
高校生でも分かるよう記述されているので分かりやすいのですが、大人の方が読むべきではないかと思います。

マルクスの資本論は読解困難で、読解力の低い私は「だから何がいいたいんだ」と思うのですが、
そんな文章に対し池上彰さん分かりやすく説明しています。

本の中でも書かれてあるのですが、マルクスは「140年前」にこれだけのことを書き記していたというのは驚きで、
むしろ今の世の中を見て書いたんじゃないかと思います。

また、お金が生まれるまでの話も書かれており、
「物々交換」から「金」、日本の「両替商」などもあります。

お金の価値、価値って何だ?という事も考えさせられる本です。

この本を執筆された池上彰さんは、もちろん尊敬と感謝の気持ちでいっぱいなのですが、
表紙のイラストで「グサッ」ときたわけで、表紙のイラストを描いた平田利之さんにも感謝の気持ちでいっぱいです。